チャン・ドゥック・ルオン国家主席(右から二人目)大統領がケチャム炭鉱会社の炭鉱で採掘中の労働者たちと話し合う（2002年） (写真：Trọng Nghiệp/TTXVN)

記事によりますと、チャン・ドゥック・ルオン元国家主席は、技術系出身の指導者として、また優秀な科学者として、生涯を国と国民のために捧げた人物です。同氏がどのような地位にあっても、常に国家に対して大きな貢献を果たしました。

閣僚評議会副議長のチャン・ドゥック・ルオン氏（前列右から3人目）は500kV送電線第1回線の起工式に出席（1992年）(写真：EVN)

1992年から1997年まで政府副首相を務めた期間中、同氏は革新政策の推進と国際統合の方向性を定め、特に1997年から1998年のアジア金融危機を効果的に乗り越える指導力を発揮しました。ルオン元国家主席は「真に民の、民による、民のための国家を建設しなければならない」と繰り返し強調していました。

チャン・ドゥック・ルオン国家主席は、2001年11月23日の第10期国会第10回会議において、ベトナム・米国貿易協定の批准を求める国会への提案に関する報告書を読み上げた

国防・安全保障分野では、国家主席として多くの重要な戦略や政策の策定を主導しました。特に「ベトナム東部海域・海島プログラム」は、短期・長期両面で重要な意義を持つものでした。

また、ベトナム初の海上リグ「DK」建設を指導し、周辺諸国との海上境界画定交渉を成功に導くなど、実務面でも大きな成果を上げていました。

対外関係においては、ベトナムの国際的地位向上に貢献し、各国や国際機関との友好協力関係の拡大に努めました。

チン首相は記事の中で、チャン・ドゥック・ルオン元国家主席が常に国家と国民の利益を最優先とし、経済社会発展のための効果的な政策を模索し続けたと評価しています。同氏の遺産と経験は、現在のベトナムが「躍進の時代」へ向かう上で、今なお重要な価値を持っているとしています。